取れそうで、取れなくて・・・ そんな感じでどんどん時間が過ぎていく。 次第に俺たちは大島を応援していた。 頑張れ! 頑張れ!っと。 そして、2000円にさしかかるというところで、 大島の投げた輪はクマのぬいぐるみの右腕にするりと入った。 その瞬間、からんからんと鐘が鳴り、 二人が大喜び。 俺たちも喜んだ。 「ほな、邪魔せんようにしたるか」 高柳の提案で、俺たちは二人を置いて、帰った。 池のおまじないが効いてくれた。 俺はそう思うようにした。 琴吹、HAPPY BIRTHDAY!