「それじゃあ、最後は大島か」




大島を見ると、俯いていた。
なんかいつもの、というかさっきまでの大島じゃない。




「どうしたん?大島」




「俺は・・・いいや」




いい?
いいって何が?




まさか、琴吹のお祝いをしない。
そう言っているのか?




「おい、こら、どういうことや、和彦!」




高柳が大島の胸ぐらを掴む。




大島はただ黙っている。




それを見た琴吹は慌てて




「いいの。大丈夫やけん。翔子ちゃんも許してあげて?」




琴吹に言われて、高柳は手を放す。




けど、本当にいいのか?




大島も、琴吹も




本当にこのままでいいのか?