何とかゴールは免れたが、 最悪の状態だった。 PK。 相手にとっては絶好の得点チャンスだ。 「す、すまん」 百合川さんが肩を落とす。 「いや、まだ入ったわけやない。切り替えろ」 萬代さんが百合川さんの背中を叩く。 PK。 キッカーは、もちろん10番。 10番の蹴ったボールはキーパーの酒井さんの飛んだ方向と 逆へ吸い込まれた。 ピッピーッ!! 2対1。