「ねえ、京ちゃん。こないだのガイヤの写真、どれがええと思う?」




パソコンの前に座ると有希お姉ちゃんはいつもこんな調子だ。




大体、牛鬼祭りが終わってから
もう2日も経つのに、なんでまだいるんだろう。
帰らなくてもいいんだろうか。




「どれでもいいんじゃない?」




アイスを食べながら適当に答える。




「もう、ちゃんと選んでやー」




時計を見る、11:30を回っていた。




「ごめん。これからサッカーの練習あるけん、またあとで」




俺は逃げるように家を出た。