『彼方の蒼』は中学三年生の春都が十九歳の夏を迎えるまでの恋心を綴った物語です。
 教師と生徒の恋が書きたいと軽い気持ちではじめたはずが、進路や結婚話といった避けては通れない人生の分岐点を迎え、どうするんだろうなあと書いているこちらも先が見えないまま話を進めていました。

 結ばれて幸せになるもあり、叶わぬ恋でもそれぞれ別の幸せを得るもあり。
 ずっと平行線の恋もありかと思いましたが、このような結末を迎えました。
 なんにせよ、笑顔でいてほしい、希望を拾い上げたいと思いました。

 書きかけで放置していたせいもあり、完結まで十二年近くかかっております。
 いやー、お恥ずかしい。終わってよかった!

 少しでも人の心に残る物語であれたらうれしいです。
 ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました。
 またどこかに作品を載せる機会がございましたら、おつきあいいただけますと幸いです。


 2014.9.17  生駒 美汐