何であんなに性格悪いの?本当に、あのお父さんの子供?




「未恋ちゃん、もうそろそろ学校行こうか。」



にこり微笑む王子。あーこのままでいてほしいそう願っているのはきっとあたしだけなんでしょうね。


どうして、あたしにだけこんなこんな性悪ぶりを発揮するんですか。




『あ、はい…』


「自転車だと楽だけど一緒に乗る?」


『え?!』




「未恋ちゃん痩せてるし、1台しかないからさ」





何か企んでいるんだろうか…
それとも、性格偽ってて本当は優しかったのかな?





少し淡い期待を抱きながら玄関に出て性悪王子は車庫から自転車を取り出してきた。