性悪な彼のオモチャ

『大河君っ。ごめんね？』

「ちょっ、未恋ちゃんー？」



あたしは、走るようにその場所から逃げた。



大河君はというとそのまま女子に囲まれて放心状態。


本当にごめんね大河君…



「おい、お前さぁ俺なんて言った？」



走っていると後ろから彼方君に背中を掴まれた。



ううっ…今一番会いたくない人じゃん。



なのにね、なぜか掴まれてる背中が妙に熱を感じるよ。




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