「わかった。けどな、これだけは約束してほしい。
………もし、どうしても辛いことがあったら他の誰かじゃなく俺を頼れ。」


「…………え?」


「どんなに離れてても、連絡を取らないと決めても、俺はお前の婚約者だ。
普段は連絡を取らなくていい。
でも、何かあった時に一番に頼るのは俺にしてくれ。」


「………西園寺。」



「それだけは約束してほしい。
守ってくれるか?」


「うん、分かった。
西園寺もどうしても辛いことがあったら私を頼ってね?」


「あぁ。約束する。」


こうして、西園寺は終業式が終わると同時に、執事の神谷さんと一緒にアメリカへと飛んだ。