「そんでさぁ…」 悠輝はまた話し始めた。 こうして悠輝と帰るようになっても、私の倦怠感はなくなることはなかった。むしろ、増えていると思う。 私自身、好きで怠く居たいわけではないのに、いつの間にかたくさんの倦怠感を抱えてしまっている。理由を探そうにも、見つかるわけもなかった。 そして、そんな私を支えてくれているのが、空だった。 今日の空は、雲に隠れそうな夕日が、それでも存在をアピールするような、そんな空だった。