「悠輝どーしたー?」
軽く返事をする。
いつも、一緒に帰ろう、という誘いなので、多分今日もそうだろう。

「今日も一緒に帰ろう!」
予想的中。はっきり言って悠輝と帰るのはいやではないが、会話もなんだかありきたりになってしまって、正直飽きているのが現状というところだ。

「あ、そんでさ、俺の部活よってかない?」
珍しい。悠輝はいつも部活を隠したがってたので、素直にそう思えた。確か、悠輝の部活はサッカーだったような……。

気分転換になるかと思ったので、二つ返事で私は了承した。