「あーやーなっ!」 教室の後ろのドアから悠輝(ゆうき)が声をかけてきた。 悠輝は私の彼氏だ。 高校一年の六月、つまり一年前から付き合い始めていて、悠輝が告白してくれた。 当時私には好きな人がいなかったのでOKしたが、今でも私は友達のようだと思っている。 悠輝には失礼だと思うが…。