その日は美祐を心配させるわけにもいかず、本当に放課後まで渡り廊下非常階段へ行くことはなかった。 私にとっては地獄のような時間だったが。 放課後私はホームルームが終わってすぐに、渡り廊下非常階段へ走った。 私だけの空が見える。 やっと自由の空に会える。一人きりの時間を楽しめる。 そう思った時だった。