「…何ですか?」
「あっ、えっとさぁ…
すっごい迷惑だと思うんだけど…
連絡先、教えてくれない?」
「えっ!
連絡先…ですか?」
…そりゃあそうだよね。
驚くよね。
配達物届けに来ただけなのに、連絡先教えてとか言われたらね。
でも、聞きたいんです。
「…だめ…だよね」
ここに来て必殺技。
ちょっと潤わせた瞳で上目遣い。
いい歳して何やってるんだかって感じだけど…
このイケメン君はまだ若そうだし。
まだ私も三十歳にはなってないから!
……アラサーだけど。
まだ、いけるはず!!
「いや……
……ほんとはだめなんですけど…秘密ですよ?」
「えっ、いいの?」
「正直、俺も聞きたいんで」
その言葉にドキッとした。
…この感じ、本当に久しぶり。
何よ、さっきのセリフは!
『俺も聞きたい』って…何!
もしかして…脈アリ?
これ、いけるんじゃないの?
「…秘密ですよ?」
イケメン君はそう言って、紙にメールアドレスと携帯番号を書いて渡してきた。
うわぁ、こんなことってあるんだ。
まさに運命の出会い!!

