そうしてイケメン君から受け取った荷物は結構ずっしりしていた。
多分、この間ネット注文しておいたものだと思う。
「ありがとうございます…!」
「はい。
印鑑お願いしていいですか?」
そっか。
印鑑はここから離れたリビングにある。
「あ、ちょっと待ってください!」
私はそう言うと、リビングに向かって急ぐ。
リビングに着くと、入ってすぐそばにある棚の引き出しを開けた。
その中に印鑑。
それを手に取ると、また急いで玄関に戻った。
…いや、戻ろうとした。
戻ろうとして、鏡にうつった自分の姿を見てしまった。
ボサボサの髪とパジャマ。
…もうパジャマは仕方ない。
とりあえず髪だけ直しておこう。

