そのままの顔で昨日のことを一通り話した。
奈々子さんはどこかの若い女子高生みたいに騒いでたけど、
原田さんは落ち着いて聞いてくれていた。
個人的にはもう少し反応してほしかったところだけど。
「じゃあ、そのイケメン宅配員に恋しちゃったってことよねぇ!」
奈々子さん…目が輝いてます…!
しかも、そんなこと言われたら照れるし…。
アラサー女が照れたところで可愛くもなんともないんだけど…。
「ふうん…宅配員に一目惚れね」
原田さんが続くように言った。
「何でそんなに興味なさげなんですか!」
「だってそんなに興味ないし」
うわぁ…。
毒舌!
「…酷いですよ、原田さん」
「そうだよぉ!」
奈々子さんも頷きながらそう言ってくれた。
やっぱり語尾ののばしはいつまで経っても気になるけどね。
「…まぁ興味ないっていうのは悪かったよ。
でも、何でそんな話わざわざ俺らに?」
…原田さん、話題変えたわね。
自分が怒られるのが怖いの?
だからさらっと話題変えたの?
って、そんなことこそどうでもいいんだけど。
「奈々子さんと原田さんには普段から仲良くさせてもらってますし!
それに、一番話やすいかな?って思いまして」
ハハと笑いながら言うと、
二人とも「そういうことか」とでも言うような表情で笑った。
こんな恋の話を二十九歳にもなって周りに話している自分が少し恥ずかしい…
というか、照れ臭いような気持ちになった。

