小鳥の囀りが聞こえる。
時計の秒針の音も。
後は…風の音も聞こえなくないかな。

今日は四月二十七日、日曜日。
仕事は休み。
毎日睡眠不足な私は、折角の休みなんだから昼過ぎに起きよう、とか思っていた。

でも、今の時刻は午前九時五十分。
…有り得ない。
私がこんな時間に起きてしまった理由。
それは、インターホンが鳴った音が聞こえてしまったから。
朝からピーンポーンとかいう軽快なメロディーを奏でて、私にいい目覚めを与えてくれた!
……なんて、思う訳がない。
いつもなら何とも思わないそんな音だって、今日は雑音。
こんな小さな音で目覚めてしまった自分が憎い。