君は囁く~涙とともに~



「もう、どうでもいいだろ…」

正直、こんなのはうんざりだ。
多少ならちょっとからかわれてもいいけど…
しつこく言われるのは好きじゃない。

「なんだよー。
照れてんのか?」

大翔が俺の顔を除きこむ。

「やめろよ、照れてなんかないし」

そう言いながらキリッと睨んだような顔をすると、
さすがの大翔もバツが悪そうにした。

「悪かったよ、怒んなよ…」

大翔はしょんぼりしているみたいで。
少し俯き加減で俺をちらちら見ていた。

睨んだの、わざとなんだけどな?
実際そこまで怒ってないし。
でもこの顔見てると……

「ブッ
お前…!
あほだな!」

急に笑い出した俺を見て大翔はきょとんとする。