そんな龍先生はもちろん私が喘息を持っていることも、体が弱いことも、無理してしまう性格もすべてわかっている。 私と駿が結婚しているのを知る内の一人だ。 診療科は違うものの、駿と龍先生は大学では同じサークルに入っていて、駿と龍先生は仲が良い。 「駿は知ってるのか?」 私は静かに首を振った。 「また、隠してるのか?お前も医者ならわかるだろ。無理して良くなることはないって。まだ症状が軽いうちに相談すべきじゃないのか?」