今日から中学生になる私、栗中 このは。(くりなか このは)

このはは小学校では問題児でスカートなんて女の子らしいものは何も着たことが無かった。

だから、中学校の制服がスカートなのがとても嫌だった。

何より嫌なのは、この梶時村(かじときむら)と言う小さい村に小学校卒業後すぐ引っ越して来たため、友達がいないのが少し不安であり、悲しかった。


不安を抱えながらこれから三年間このはが通う梶時中学校についた。

引っ越す前の家から近くの中学と言っても一時間はかかる。

だが、今は十五分で着く、そこが引っ越して来てよかったと初めて思ったことだった。

梶時中の事務室で手続きを終え、自分のクラスを確認しに行った。

私は二組だった。

さすが田舎、梶時中には二クラスしか無かった。

クラスを確認したら、親とは一旦離れ1人で教室まで行かなくてはならない。

他の子は小学校が一緒の子と話している。

他学生は私ともう一人、川島光希(かわしまみつき)さんだった。

その子と仲良くなれるかなぁ?
どんな子かなぁ?

なんて考えているとあっという間に教室に着いた。


当たり前だけど知らない人ばかりで不安は更に増し、心臓が口から飛び出そうになった。

私は1番後ろの席だった。周りは男子しかいない。
私、くじ運悪いなぁ
と思いながら、川島さんを探した。
席は分かったけどまだ来ていないようだ。
周りには男子しかいないし、その友達も「よぅ!久しぶりだなー!」
なんて言って近くで喋ってるからいずらくてしょうがない…

私、これから友達作れるかなぁ…