未だ人の数は減らず…いや、むしろ増える一方だ
動物園のパンダとか誰かが言ってたけど、今それをリアルに見るなんて思ってなかった
凌雅さんはともかく、江口さんの姿も見えないなんてどんだけ多いんだよ…
「いらっしゃいませ!ご注文は………っ!!」
頭上からの声にすぐに顔を上げると注文を聞いている店員と一瞬目が合った
が、顔を赤くしながらすぐに二人の方に視線を反らされる
……え、何か傷付くんだけど
「アタシはコレにしようかなー。レイカは?」
「うーん悩むけどこっちにするぅ!あ、紫乃くんも一緒にどうですかぁ?」
二人が何を選んだのかは全く興味がないし、そう言われても俺はここでコイツらとメシを食う気もない
てか俺そろそろ戻りたいんだよね…
「あー、俺はいいんで二人で楽しんでください」
真顔で言うのもアレだから一応微笑みもプラスしておいた
「………………っ!!(マジかっこよすぎでしょ!)」
その姿を見た二人が小声でそんなことを言ってたなんて俺は知らない
