「おーい紫乃?はやく来いよ!」
ヨウに呼ばれて前を見ると既にそこには居らず、外に繋がるドアの前にいた
仕方なく一歩踏み出すと少し離れたところからケイの声がした
「紫乃さん!いってらっしゃい!」
声のした方を向くと人混みの中にいる青色を見つけた
俺のことを普通に呼んだことに皆不思議に思ったのかケイの周りの人の数が半端ない
……………そういえば彼処でもこんなことあったな
…って昔を懐かしむのも良いけど、流石ににそろそろ行かないとまずいな
外にいる凌雅さんの表情が怖いです、般若です
「―――――遅れてすみません」
駆け足で皆の元に向かうとそこにはバイクが三台
………おいおい、これで行くとか言わねぇよな
「じゃあ行こうか、んーフジは誰の後ろにしようか…」
江口さんが見回し、最後に俺を見て言った
「俺の後ろに乗れ」
