Crown………王冠?
「何ですか?それ」
「やっぱり知らないか…」
俺の答えが期待外れだったようで凌雅さんはヨウの隣の椅子に座った
知ってるのが普通のことなのか?だとしたらすみません
「凌雅、知らなくても普通だよ。だって実在するか曖昧な状態なんだから」
実在?………曖昧?
「あぁ、ごめんねフジ。んーやっぱり知っておいた方がいいと思うから話しておこうかな」
いきなり俺の頭を撫で、笑顔を見せてきた江口さん
……白い歯が素敵ですよ
「とりあえず、Crownについて説明する前に繁華街にいるチームのことは知ってる?」
それって光弥たちが騒いでたアレか
「まぁ多少は…」
「じゃあ話ははやいね。簡単に言うとね、そのチームが“復活した”ってことなんだ」
「復活って……何で今までいなかったんですか?」
俺の質問に江口さんは苦笑いを浮かべる
