「え?」
「やっぱ覚えてないっすよね…」

そう呟いて目を伏せるその姿に俺は懐かしさを感じた

「もしかして…ケイ?」

「紫乃さんっ!!」

ケイが急に抱きついてきたから俺は動くことができない


昔とは全く違う見た目で分からなかったがやっぱりコイツはケイだ
前は金髪だったのにな



「紫乃さんがいるっていうことはもうニイたちにはあってるんすね」

昨日行ったことを伝えると笑顔で
「アイツずっと会いたがってましたからね」
って返された

ニイもそうだけどケイも俺にとっては大事なヤツだ

だからここにいることが俺には理解出来なかった


「お前、何でここにいるんだ?」