「うーんギャップがいいよなーフジって」

「江口さん……顔近いです」

「あ、そーう?……………ってフジ、なんか熱くない?」

俺の額を触ってきた江口さんは驚いた顔をして凌雅さんの方を向いた

「どれどれー…っ凌雅!フジヤバい熱だ!」

江口さんのデカイ声が頭に響く

そう聞くと何だか余計に気分が悪くなってきた…
病は気からってホントなんだな
口の中のアメをガリガリと噛みながら俺は座り込んだ

頭痛も激しくなってきた…
くそ…結構限界きてる



「おいっ紫乃保健室行くぞ。歩けるか?」
ヨウの声があまり聞こえないし、意識が飛びそう





ここまで悪化したのは久しぶり過ぎて
そしてこんなときはいつもアイツらと一緒だったから


昨日会ったばっかりなのにもう会いたくなってる



そしていつの間にか俺は気を失っていた