「あっれー?フジじゃん!!」
…やっぱりそうなる

俺を視界に入れた途端江口さんはこっちにきて、俺の頭を撫で始めた


ん………なんか気持ちいい
そう思い、少し目を閉じる


「うわフジ猫みたい」
「うっさいです」



フジくんツンデレーって声は無視し、奥のソファーに座ってこっちを見てる金髪さんに視線を合わせる


「何しに来た」
「俺はただ連れてこられただけっす」

そう、すべてはヨウのせいだ
本当のことを言ったはず、なのに何でこの金髪はこう睨むのか…

「陽祐ぇーフジとどういう関係?」
ニヤニヤしながら江口さんはヨウに尋ねた

「どうって…なんだよその目は。紫乃は俺の幼なじみだよ」

ヨウの顔が少し赤いのは見なかったことにする

何を照れてるんだ?


江口さんは何かに気付いたのかきょとんとした顔で爆弾発言をした





「あり?陽祐の幼なじみって“女の子”じゃなかった?」

「あ!?い、いや、その……」


コイツ余計なことしやがって…

まぁ昔から嘘がつけないヤツだったから仕方ないか、こういうヤツだから俺はお前の側にいれるんだからな

上手くフォローしないと


「お前葵のことだけ言ってるから勘違いしてんぞ」
今はまだこいつらにばれる訳にはいかない

















俺が女ということは