私こと渡辺真昼(ワタナベマヒル)は、自他ともに認める平凡な女子高生だ。


テストの結果はどんなに頑張ったっていつも中間止まりだし、

運動は得意でもなければ不得意でもない程度。


顔のレベルだって『可もなく不可もなく』なあたりで、何か特別な才能やら特技やらも持っていない。


まさに平凡。クイーン・オブ・凡人。


……自分で言っててちょっと切なくなるけれど、それが私という人間だ。


だが、そんな『平凡』を体現したかのような私にも、気になっている人がいた。