雅樹side


「とんだ災難でしたね…。」


陽太はひひひっと
笑いながら俺に言う。


俺は陽太にイライラ
しながら答えた


「まあ仕方ないさ、部長命令だしな」


陽太は雅樹をみつめ
自動販売機に
お金をいれ
コーヒーを2つ買った。



そして1つを俺に渡しながらにんまり笑った。



「でも僕、柚子ちゃんと雅樹お似合いだと思うよ?」



思わず飲みかけの
コーヒーを
吹き出してしまった。


唖然と陽太をみつめる。



「おま…なにいって!俺は女が嫌いだしましてや柚子なんて」


「違う違う、お似合いっていうのはそうじゃなくて!仕事面でってこと」


笑いながら
陽太はコーヒーを飲んだ。




「だって2人はさ、すごいじゃん!やれるさ!」



無邪気な笑顔で
言われ
俺はなにも
言えなかった。