「ほんっと、つらかったんですよー」
そう言って、天使は笑う。
切なそうな笑顔で。
「まぁ…、私だって姿を誰に見せるかを調整できるわけですから、お金さえもらえれば自分で飴玉買ってこれるんですけどね。その人、お金もなんにもないニートでしたから、私のためのお金なんて払ってくれるはずもなくって。」
「…そっ、そんなやつをリア充にしてあげたの!?」
最低野郎。
人間のクズだ。
リア充失せろとか言ってるあたしもあんま言えないけど。
自分のために何かをしてくれる人が欲しいと言っているのなら出来る限りの事はするつもりだ。
「…まぁ、3か月間は楽しんだでしょうね」
天使はそういってまた、笑うのだ。


