非リア充な私が拾った少女が天使だったんだが。



「リア充の天使…って、何するんですか?」

少しずつ会話に慣れてきて、

「えっと…簡単に言うと、非リア充に苦しむ方々に、リア充になるためのチャンスを与える仕事をしています」

チャンスを与える?

「非リア充脱却のお手伝いって感じですか?」

「そうですね、チャンスだけです。なるかどうかは、自分次第」

「それだけの仕事ですか?」

なんだか簡単そうだなぁ。

「まぁ、結構大変な事もあるんですよ」

あたしの心を読んだように、えへへと笑ってそう言った。