「…あぁ、ちょっと疲れました…」

天使はそう言って、よいしょーとソファに座った。

羽はついたままだけど、意味をはたしていない。


…て、天使を拾った。

えっ、何これ。夢?夢じゃないよね?

ありきたりだけど頬をつねる。超痛い。

さっき触ったし、幽霊とかじゃない。


え、ガチ天使だ。



「……え、っと…天使…さん」

「りっ、リリアと言います!」

「…リリア、さん…」

「はいっ!なんですかっ!」

やっとあたしが信じたということと、ぽかんとしていただけのあたしから話しかけられたという事で、天使はにこっと嬉しそうに笑った。


「私天使です」発言からの会話を思い出す。



「え、えっと…愛の…天使でしたっけ?」

「はいっ!…ていうか、神様にそう呼ばれているだけなんですけどね。正確にはリア充の天使です」

天使でもリア充とかいうんだ…。

「…えっ、神様?神様って、神様?」

「はい、みんなが思っているようなガチ神様です。キリスト様ではありませんけどっ」


…いるんだ………。