こんな漫画を見たことがある。

その時現れたのは天使じゃなくて、主人公を勇者へと導く女神だったけど。


その時の主人公は、光り輝くまぶしい彼女を目を手で軽く覆いながら見ていた。




――――今のあたしも、同じだ。




何これ何これ何これ何これ。
何これ、現実?夢?現実?死後の世界?



とりあえず目の前で光をまとった彼女をあたしは手で影を作りながら見つめていた。




――――もうっ、…無理………!


まぶしさに耐えきれなくなって、あたしは目を閉じた。






「――――ふぅ…」

そんなかわいらしい声に、目を開けた。



「信じてくれますか?」

そう言って笑う彼女の背中には、純白に輝く羽があった。



服装はさっきと同じまま、だけど背中にしっかりと羽。

そして少し――――宙に、浮いていた。




「…!ぁ……っ……!?」

まともに声も出せないあたしに、彼女は照れ笑いながら言う。



「信じて――――くれますか?」

その笑顔にあたしは、コクコクコクコクと勢いよくうなづいた。




なんという事だ。

まさか1ミクロンくらいの良心によって拾った少女が、天使だったとは。