「えっ…、…ええっ!?」

少女はあたふたと、きょろきょろと、挙動不審になりはじめた。


初対面の相手は苦手だ。

友達づくりとかも、苦手な方だ。

いつも誰かから声をかけてもらったタイプの弱者だ。


「…あ…、う…」

少女がおどおどとしながら、あたしを見る。

何か言おうか…?でも、何言えばいいんだ…!?

あたしもあたしで、挙動不審になる。

『倒れていたので、心配しちゃってっ、勝手なことしてすいませんっ』

なんだかてへっ☆としている自分を想像しちゃって、うげー…ってなる。

…どうしよう、いう事ない…。


「―――――あのっ!」

その時可愛い声が、あたしを呼んだ。



そして急に、こう言った。





「わっ、私が見えるんですかっ!?」




――――何言ってんのコイツ!?