「真弓~っ、お昼ぅ~っ」
お昼の時間になると、ぷらぷらと手をふりながらお弁当を持ってこっちへ来る。
「うん、いこっか」
「行く~」
あたしっちは教室では浮きぎみだ。
髪の毛ボッサ非リア充女と脳内おとぎ話なお姫様はやっぱ、変なんだと思う。
クラスの皆さまは人生を楽しそうに生きてらっしゃる。
まぁ、あたしの隣のお姫様も楽しそうだけど。
あたしたちのお昼の食事は、そんな教室から離れた屋上で行われることが多い。
お昼は校内ならどこででもOKなため、人のいない場所がいいのだ。
「京屋上で青春したぁ~い」という京の言葉により、いつも屋上になる。
あたしと京のメンツで青春ができると思ってんのか、この脳内姫が。
とりあえずあたしたちは、屋上で青春タイムを過ごすのだ。


