先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~



部屋に入るとなんだかいい匂いが立ち込めていた。


「はい、今日はイタリアンにしてみた。
菜月好きだろ?」


「うん!!」


…………ダメだ。
私の胃袋を彼がしっかり握っている……。

そりゃ色気もでないよ……。

美味しいから仕方ないけど……。


「いっただっきまぁーす!」


……おいしー……
ホント先生の料理は何食べても美味しい♥
ホント幸せ!


「うまい?」


「とっても!!もぅ、先生の料理は1番好きっ!」


「俺は、菜月の料理も好きだよ?」


/////////。
料理のこと言われてるだけなのにドキドキする……。


好き
って言われたいなぁ…………。


「あ……今度先生の好きな料理作ったげる。」


「まじ?じゃ、やっぱり唐揚げかな?
ちゃんとハチミツ入れろよ?」


「もちろんっ♪」


ハチミツ入れるのは先生から習ったもんね♥


ふぅー……
お腹いっぱい。


ご飯を食べ終えたら
2人でまったりテレビを見るのが習慣。

『甘えモードで攻めてみる!』

ふと、詩穂の言葉を思い出す……。


よし。


いつもよりちょっと先生に近づいて横に座る。