金曜日……。
部活が終わって家に帰る。
よーし!
ご飯作ろ!
唐揚げの準備をする。
あとは……
茶碗蒸し……炊き込みご飯…………
1番初めに啓太に作ってもらったご飯を思い出して作る。
そして…………。
ケーキ。
実は啓太はかなりの甘党なんだよね……。
それに……勝負下着も……//////
照れてきちゃう。
突然携帯が光る。
啓太からの電話。
「も、もしもし?!」
「あ、菜月。今学校出たよ。」
「わ、分かった!ドア開けとくからさ……入ってきてね?」
「おぅ、じゃ。」
「うん。」
電話が切れてから急いで料理をテーブルに並べる。
15分くらいしたら啓太が帰ってきた。
「お、何か美味そーな匂いがする。」
「お、お帰りなさい……。」
「ただいま。」
そう言ってキスをする。
これが木曜と日曜のお決まり。
まるで新婚みたいでドキドキする。
「啓太…………す、座って……?」
「……手洗ってこいじゃねぇーの?(笑)」
「ぁ……じゃぁ、手洗ってきて?」
「なんだそれ(笑)」
笑いながら手を洗って戻ってくる啓太。
うぅ……。
ドキドキしてきた。
イスに座って料理を眺められる。
「今日の料理、俺の好物ばっかだな!」
「う、うん……。あ、あのね……。」
「ん?」
「お誕生日おめでとう。」
「えっ…………。」
私は作ったケーキを持ってテーブルに置いた。
「な、なんで知ってんだ?!」
……詩穂のおかげなんだけど……
「あ……か、彼氏の誕生日は知っとくものでしょ?!」
「うわ、まじ嬉しい……
菜月…………ありがとう。」
「フフ)) 食べよ?今日は頑張って作ったから啓太の好きなもの……。」
座ろうとする私を突然啓太が抱きしめた。
「えっ、ちょ……//////。」
「菜月……俺の好物全部覚えててくれたんだな。」
「ぅ、だって……私の好きなものでもあるし…………。」
「菜月。好きだよ。」
抱きしめる力が強くなる。
やばい。
泣きそう。
「24歳おめでとう……私も……啓太が大好きです。」
「24歳のおっさんでいいのか?」
「おっさんじゃないし!啓太は啓太だからイイの!当たり前でしょ?
私は……啓太じゃなきゃダメなの……」
「俺のためにケーキまで作ってくれてありがとな?」
「誕生日くらい……。
今日は啓太の願いを叶えてあげる日だからね!私のできる限りだけど……
と、とりあえず食べよ?冷めちゃうよ?」
「おぅ。いただきます。」
私の料理を頬張る啓太。
「うまっ!超うまいぞ!」
「あ、ありがとう……。」
誕生日ディナーは成功♡
パクパク食べ進めてくれる。
私も啓太の笑顔を見て幸せになる。

