「でも手震えれるし。俺は菜月を大切にしてぇんだよ。それに……
俺のモノって証つけといたから変な男も寄って来ないしな!」
「あ、証?!」
け啓太が私の胸を指さす。
ふと見ると赤いキスマーク……。
とっさにTシャツで隠す。
「隠してもムダ。
俺がつけたんだし(笑)」
「うぅ…………。」
でもここなら誰にも見られないし……
セーフ……?
「あ、あとここ。」
そーいって指さしたのは
耳の近くの首筋。
「え?!ま、まさか……」
急いで鏡を見に行くと
首にも赤いキスマークが……。
「け、啓太ぁ!」
「何?(笑)」
「め、目立つよっ!ココっ!」
「当たり前だろ。目立つよーに付けたんだからな。」
「ば、ばかぁ!」
「だから、2人の時以外は髪あげんなよ?
じゃないと見えるぞ?(笑)」
「っっ!部活……! もぅ……帰るっ!」
私は恥ずかしくってベランダに出ようとする。
そんな私に
究極の笑顔で
「来週の金曜日な!
絶対空けとく。」
って言った。

