兄妹愛の境界線






ギュッ―





「………っ!あっ…葵っ……?」






「……少しだけこうさせて」




「でっ…でもっ…

そろそろ見回り来ちゃうし…っ」



「じゃあ見回り来るまで」



「葵…っ」




後ろからギュッと抱きしめて

私の右肩に葵は顎をのせる


葵の吐息と少しだけ香る香水の匂い


なぜだか私はドキッとしてしまい

その手を振りほどく事ができなかった