葵は若干早歩きでどんどん進んでいく 私はそんな葵について行くのがやっとだった 「ねぇ葵、なんで待っててくれたの?」 私がそう話しかけてみると 後ろを振り向かずに ちょっとぶっきらぼうな口調で 「2人一緒に遅刻しちゃえば みっ、澪が寂しくねぇ…だろ…」 「ありがとうっ、葵」 「……バーカ。少し走るぞ」 そう言って葵は私の右手を掴んで 私たちは走って学校へ向かった