「俺は好きだよ、…だいぶ前から」 小さいとき澪とはいつも一緒だった 澪が犬を怖がって道を通れなかった時も 俺が先に行ってやったり 澪はどんくさくてよく転ぶ奴だったから 外に行くときは必ず手を繋いでた あいつは笑顔がすごく可愛くて 誰よりも優しくて… だけど あいつは小さい頃から 何かとなつ兄にベッタリで 「俺も正直好きな気持ちはある」 「……やっぱりな」