制限のない自由な世界へ




*検査結果*

遥留菜が、亜理菜に告げる。

「質の悪い肺炎、熱下がるまでこのまま入院してよ?」

亜理菜は、何も喋らない。
「今日からお風呂も入れてもらえるから…」


「はるちゃん、外に行きたい!!」

「病院の外!?」

「うん。でも、無理だょね?せめて…中庭散歩したぃ!!」


「診察して調子良かったら…午後に柚希さんに付き添って貰って中庭散歩許可する!!その代わり、まだ熱あるから、車イスでね!!さッ、ささッと診察しょう。」


「まず、熱計って」

脇に体温計を入れる亜理菜。

ピッピピ

37,3℃

「胸の音聴かせて」

胸の音を聴く遥留菜。


雑音は、聴こえない。


「胸苦しくない?」


「苦しくないょ。」


「熱下がったら…
一旦退院許可します。
で、家でしばらく大人しく療養してそれからまた検査して異常なかったら…学校の登校とかも出来るかも。」