********* 「じゃ、梨加がんばってね〜」 ひらひらと手を振って颯爽とあるいていく 佳菜子を横目でにらむ。 ああ、ほんとに嫌だ…! いつもは早く終わってほしいと思う授業も 今日は終わってほしくなかった…。 なぜなら、放課後に日直清掃があるから。 はぁ。とため息をついてがくんとうなだれていると、 「藍村さん」 わたしの嫌いな声に呼びかけられた。