ドタドタとものすごいスピードで階段を駆け下りたい。ところだけど、足が痛くてそれは無理で。 手すりに掴まりながら出来るだけ速くケンケンしながらおりる。 「あっ、梨加起きたみたい」 「梨加っ!もっと静かにおりてきなさい!」 梨奈姉のおもしろそうな声と、お母さんの怒る声を無視して、 「なんでいるのっ!?」 ニコッと朝から眩しい貼り付けたような爽やかスマイルを浮かべている愁に詰め寄った。