下から、ものすごく興奮したお母さんと
梨奈(りな)姉ことわたしのお姉ちゃんの声が
聞こえてきて、その手を止めた。



さすがってなに…?


わたしがさすがなの?なぜ?




疑問に思いながらもまたボタンに手をかけようとしたとき、次に発せられた声を聞いて、わたしは部屋を飛び出した。



「すみません。朝忙しいのに、来てしまって」




なぜ、なぜいるっ!?