「お前があの高校選んでなかったら、出会えてなかったから。よかった」 優しく微笑んで。 「…………っ」 「ふっ、梨加、顔真っ赤」 ポンポンと大きい手でわたしの頭を撫でる。 そんな愁にまたドキドキと心臓が高鳴って、顔が熱くなって。 わたしは胸に手を当てながら、俯いた。 そんなわたしの頭を今度はくしゃくしゃと撫でてから、 「じゃあな。足、早く良くなると良いな」 そう言って、わたしに背を向けて歩き出した。