「は? まさか、お前知らないの?」



まるで珍獣を見るかのように私のことを見る愁に、悪い!?と強気で言ってみる。




そんな私に、はぁ。と深い深い溜息をついた。



「俺の姉貴。 知らないの、お前くらいだと思うけど?」



どんだけ俺に興味ないの。と少し、眉をハの字にした愁に、うっと息がつまる。