身体は固まってるのに、心臓はやけにうるさくて。 「保健室行くぞ」 愁の顔がまともに見れない。 手で顔を覆っているわたしを見て、またプッと吹き出した愁はわたしをお姫様抱っこしながら保健室へとズンズン進んでいく。 その途中で。 『お、王子が…! 藍村さんと付き合ってるってほんとだったんだ…。』 『藍村さんばっかり王子のそばにいてずるくない?』 さっきよりも生徒が見るからに多くなった廊下で学校の王子さまにお姫様抱っこされているわたしは当然注目されるわけで。 コソコソと話しながら睨まれる。