「えっ!」




俯かせていた顔をばっ!とあげると、右肘をついて、少しだけ体を起き上がらせた状態の愁がわたしを見ていた。






「お、起きてたの…っ?」




「ん。今さっき起きた」




そう言って、正面からわたしを見つめる愁を見て、また一気に涙が止まらなくなった。





久しぶりに合った目。



それが嬉しくて。