「佳菜子ちゃん、説明はあとね。 梨加ちゃん、来てっ!!」 わたしの元までやってくると、無理やり手首を掴んでわたしを席から立たせた佑樹くん。 とても、焦っている様子で、なにが起きたのかまったくわからない。 「え、ちょ、佑樹くん?」 「愁が倒れた」 「え?」 いきなり発せられた佑樹くんの言葉に、頭が真っ白になる。 愁が倒れた……?