「だったら、いいじゃない」




「え?」




にこっと笑って、わたしの顔を覗きこんできた梨奈姉に、首をかしげる。






「梨加は、梨加で愁くんに気持ち、伝えてみなさい」




「え、でも………」



「頑張れ」




ぽん。とわたしの頭を撫でてから、梨奈姉は
部屋を出て行った。