そして、目を閉じた伊藤の唇に自分の唇を重ねた。 瞬間―― バサッと何かが床に落ちる音が聞こえて、 後ろを振り返った。 そして、ドアのところにいる人物を確認して、俺は目を見開いた。 「梨加……っ?」 そこには、固まって俺らを見ている梨加がいて。 俺の声にはっ、と我に返った梨加が俺の顔を見て、顔を歪めた。